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ZOZOTOWNの送料無料で大きく動き始めたアパレルEC

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先日、ZOZOTOWNの「ポイント10倍」&「送料無料」によって、アパレル系モールが大きく動き始めた。「送料無料」と言えばAmazonですが、そんなAmazonもファッションのみZOZOTOWNと同じく「ポイント10倍」を開始。stylifeも期間限定で送料無料&ポイント10倍を実施しています。ファッションウォーカーは5月~8月まで送料無料を行っていましたが、秋はそのキャンペーンを延長。この状態ならば、今後も送料無料を続けていくことになるでしょう。

マイペースと言われたmagaseekでさえ、この週末(11/9~11/11)は送料無料キャンペーンを実施。ここで効果を試してから、本格始動に入っていくんでしょうか?その他にも115制度という開始。ユーザーとのご縁記念日として毎月15日にユーザーに何かプレゼントを贈るという独自のキャンペーンを実施していくようです。

このようにZOZOTOWNが送料無料&ポイント10倍を行った事で、他アパレルモールも動かざるえなくなった感じです。もはや一昔前の牛丼戦争に近くなってきました。確かに、今やネット通販は「送料無料」にするだけで、それがショップの売り文句になりコンバージョン率は間違いなく上がるでしょう。

ただし、ユーザーにとっては無料ですが、宅配業者と荷を届ける宅配ドライバーがいるので、ここにコストがかからないわけがなく、誰かがどこかでこの送料分のお金を捻出しているわけです。もしくは泣いている….。

Amazonの場合、倉庫の数が完成予定の小田原も含めて全国に12カ所…これだけの倉庫が全国にあれば、配送距離を短縮させることが出来るので送料のコストを削減させる事は可能ですよね。また、何かに特化しているECサイトではないので、運送個数が他ショッピングサイトより多いからこそ、送料無料ができているのかなと…あくまでも憶測ですが。

もともと経営陣は「われわれは短期的な利益は重視していない。長期的な成功が目標だ。アマゾンには、顧客に喜んでもらえるナンバーワンの価値を提供し続ければ、必ず成功できるという企業哲学がある」と述べているだけに、先行投資&長期的戦略という事が分かりますし、送料無料でも利益を出せる仕組みを作り上げたわけです。

今回のZOZOTOWNクラスの大企業であれば「TV番組&CMやめた分、広告費から捻出しましょう!」とか、そういう感じなのかもしれませんが、まぁそれでも限界ってありますよね。また、その送料無料&ポイント10倍に便乗した他アパレル系モールは結構厳しくなるんじゃないかなぁ。

送料を「無料」にするという事は、必ずどこかで帳尻を合わせなければいけないのです。その仕組みをしっかりと作った上で行わなければ「送料無料」とは単なる自爆行為でしかないと思います。