何でもノオト

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映画「バクマン。」

今日は映画「バクマン。」を観に行った。

bakuman-movie.com

人気の小説や漫画が映画化されるとなれば、評価の対象はどうしても原作の内容を忠実に再現できるか?というところで議論が起こるのだが、今更そんなところで評価しても意味がない。

映画「バクマン。」がまさにそうです。

もちろん原作はすべて読んでいます。

その上で映画を観たわけですが、まぁ~そもそも全20巻の内容をわずか2時間の枠に収めれるわけがなく、どういう切り口で漫画の内容を映画化するのだろうと思っていましたが、いい意味で期待を裏切ってくれました。

そんなことよりも心に響いたのは映像作品という枠で表現できるメリットを最大限に生かしているところ。あのランキングバトルの見せ方なんか最高ですよね。まさに漫画の王道であるバトルものを映像で表現。どうしても退屈で地味になりがちな漫画制作過程をCGを使った斬新な描写で表現していて、観ている人を飽きさせない技が駆使されていました。

また、山田孝之の編集者が良かったですね。あの感じ...仕事柄、編集者目線でバクマン。を見ることができました。今だったから響くところが多かったのかもしれません。

僕個人の意見としては、原作よりも映画の方が好きです。原作はジャンプでのアンケート1位だけでなく、恋愛の部分が結構大きく、そこのストーリーがかなり微妙なので...。

そして、最も素晴らしかったのはラストからのエンドロール。あれだけでも観る価値があります。映画館で初めてですね。なかなか大きな声で「これはすばらしい」と漏れたのは...映画という枠を超えて人に感動を与える「クリエイティブ」とはこういうことかと。

そして、見終わったあとの高揚感がハンパじゃありません。女性はそもそも脳内が全く別の生き物なのでわかりませんが、男性であれば「もっともっとなにかできる事があるんじゃないか?」、「もうちょっと頑張るか!?」と思うはずです。

それくらい終わり方が素晴らしかった。全く泣くような感動シーンなんてないのに、自然と涙が出ていました。久しぶりに心に響く作品...DVD絶対に買います。

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)