何でもノオト

日々思ったことを綴っていきます。

サブスプリクションコマース終わりのとき

はじめに

2012年、突然国内で流行り始めたサブスプリクションコマース。海外ニュースでは当たり前のようにサブスプリクションコマースを見かけるようになり、日本でも「我こそ!」と立ち上がったサービスは多数ありましたが、現在はどのようになっているのでしょうか。

なぜ日本で定着しなかったのか?

まずは、会員数の上限等を調査した上でサービスをローンチすると思いますが、サブスプリクションコマースの場合、リピート購入という考え方がありません。

新しく会員になる人と退会して去る人...また、退会した場合、再度会員になる事は考えづらいので、会員数の限界値が広がる事がありません。ある一定の会員数を獲得すれば、定期的に収入があるため、安定して続ける事ができるんですが、爆発的に広がることはありません。

また、サブスクリプションコマースは、定期購入、リピート通販、頒布会とも呼ばれ、考え方自体は以前からあったものです。その定期購入、頒布会を利用するユーザーは高年齢層が殆どでした。ワインが最もいい例ですね。

サブスプリクションコマースをインターネット上で運営しているところが殆どですが、国内のインターネットユーザーは若年層が殆どです。

若年層ユーザーが「ドキドキ、ワクワク」のために、定期的な支出をするとは考えられません3000円を越えると厳しいでしょうね。唯一流行ったGLOSSYBOXは、月額1,575円でサンプルコスメや化粧品を試せるサービス。価格的にこれくらいが限界でしょうね。サンプルを試した後に、本商品を購入するという流れを作っていた点は素晴らしいと思います。単なる定期購入だけではなく、商品を購入させるための定期購入でなければ厳しいですよね。

結果的にサービスとターゲットのズレが最も大きな原因ではないかと思います。

今後サブスプリクションコマースはどうなるのか?

GLOSSYBOXのような化粧品のサブスプリクションコマースは根強い人気ですが、他は厳しい未来が待っているように思います。

何が届くか分からないような定期購入はコンセプトとして、「届いた時のドキドキ感」を上げていますが、届いた商品が思ったモノと違ったり、裏切るような内容のモノが届いた時に致命傷を負うので、やはりコンセプトはしっかりと持った上で、運営していかなければいけません。

また、ユーザーの声をいかにサービスに反映できるかというところでしょう。商品ばかりに気を取られて、肝心のサービス自体の改善を進めていかなければ、1年、2年以内に絶滅する可能性すらあると思います。

おわりに

僕自身、今年はサブスプリクションコマースの山場と思っています。2012年、13年に騒がれましたが14年になると、ほぼ聞かない言葉になりましたし、2015年は「メディア」「コンテンツマーケティング」に押しやられて、殆ど聞く事のない言葉になるかもしれませんね。