何でもノオト

日々思ったことを綴っていきます。

メルマガがアップデートされている

情報が爆発する時代となり、人は自分で情報を選べなくなってきていた。1対Nの関係で受け取れる情報は埋もれやすく、情報自体の価値も落ち始めている。そんな中、一週回ってメルマガが情報を受け取るツールとして、改めて脚光を浴び始めた。

ソーシャルメディアの変化

時代の流れと共に変化してきたソーシャルメディア。いま、ソーシャルメディアの役割そのものが変わろうとしている。ソーシャルメディアで情報を受け取る時代は終わりを迎えてきたのかもしれない。

その一つにFacebookが2017年に掲げた、新たなミッションがある。それが「「人びとにコミュニティを構築する力をもたらし、世界をひとつに近づける」というものだ。

企業からの情報はニュースフィードに流れなくなり、人と人とのコミュニケーションを大事にする仕様となり、情報は競合他社と共に埋もれていくようになった。

twitterでは、リアルタイムのニュースフィードから、トレンドを表示するようになり、時系列で情報を届けることが出来なくなった。もちろん、設定をすることで情報は時系列に並び替えることができるが、デフォルトではその仕様になっていない。

メルマガ回帰の時代

そしてアメリカではメルマガの回帰が始まっているという記事を見つけた。

www.fastgrow.jp

ソーシャルメディアで情報が受け取りづらい時代になり、情報が爆発している時代の中、自分がピンポイントで情報を得たければ、情報が埋もれないメルマガが一番最適なはず。

そして、誰から届いたか?という点が非常に重要なのだ。

この記事でも書かれているように、マスメディアやソーシャルメディアから、パーソナルメディアへのシフトであり、その理由が「信頼性」にあるという。

要は、メルマガの役割がコミュニケーションツールとしてではなく、コミュニティツールとして使われているようになって、変化を遂げているという点だ。

 

 佐渡島さんの「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)」にも書かれているように、情報は一人ひとり手渡しで行われる時代になり、パーソナルが強い時代に変わっていく。

これはEコマースの業界でも言われている。

これだけ情報が爆発した社会になれば、自分で情報を選ぶことができず、信頼ある誰かからでなければ、情報を得ることが難しくなっているのだ。

だから信頼ある人からのメルマガがツールとして復活している。

メルマガのコンテンツも変化?

では、メルマガで何を届けるのか?

今の時代、じっくりと読ませるメルマガは企業から発信されているところは少ない。パーソナルが重要となれば、届ける情報はテキストの情報になるのか?

アメリカでは分散型メディアが主流になってきているので、やはりコンテンツはメルマガの中で完結させた方がユーザーにとっても親切なのではないか?と。

ただし、メルマガが衰退した原因の一つとして、ギッシリと書き込まれたコンテンツだったことを考えると、やはりキュレーション的な位置になるのか。

ソーシャルメディアの中で起こっていた流れが、いま、メルマガで起ころうとしている...。

そこには質の高いコミュニティというものが存在し、ファンの囲い込みがなされている。a

映画「バクマン。」

今日は映画「バクマン。」を観に行った。

bakuman-movie.com

人気の小説や漫画が映画化されるとなれば、評価の対象はどうしても原作の内容を忠実に再現できるか?というところで議論が起こるのだが、今更そんなところで評価しても意味がない。

映画「バクマン。」がまさにそうです。

もちろん原作はすべて読んでいます。

その上で映画を観たわけですが、まぁ~そもそも全20巻の内容をわずか2時間の枠に収めれるわけがなく、どういう切り口で漫画の内容を映画化するのだろうと思っていましたが、いい意味で期待を裏切ってくれました。

そんなことよりも心に響いたのは映像作品という枠で表現できるメリットを最大限に生かしているところ。あのランキングバトルの見せ方なんか最高ですよね。まさに漫画の王道であるバトルものを映像で表現。どうしても退屈で地味になりがちな漫画制作過程をCGを使った斬新な描写で表現していて、観ている人を飽きさせない技が駆使されていました。

また、山田孝之の編集者が良かったですね。あの感じ...仕事柄、編集者目線でバクマン。を見ることができました。今だったから響くところが多かったのかもしれません。

僕個人の意見としては、原作よりも映画の方が好きです。原作はジャンプでのアンケート1位だけでなく、恋愛の部分が結構大きく、そこのストーリーがかなり微妙なので...。

そして、最も素晴らしかったのはラストからのエンドロール。あれだけでも観る価値があります。映画館で初めてですね。なかなか大きな声で「これはすばらしい」と漏れたのは...映画という枠を超えて人に感動を与える「クリエイティブ」とはこういうことかと。

そして、見終わったあとの高揚感がハンパじゃありません。女性はそもそも脳内が全く別の生き物なのでわかりませんが、男性であれば「もっともっとなにかできる事があるんじゃないか?」、「もうちょっと頑張るか!?」と思うはずです。

それくらい終わり方が素晴らしかった。全く泣くような感動シーンなんてないのに、自然と涙が出ていました。久しぶりに心に響く作品...DVD絶対に買います。

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

 

 

Myspaceの復活劇とコンテンツを届けるプロモーションスキル

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出典:http://qz.com/372725/the-digital-media-comeback-story-of-last-year-myspace/

このグラフは、2014年に急成長したデジタルメディア・サイトを示しています。月間ユニークユーザーが2000万人を超えるメディアサイトを対象に、昨年1年間で40%以上の高度成長を遂げた人気急上昇サイトだけをピックアップしています。

さっと見て、お分かりと思いますが、Myspaceが信じられない急成長を成し遂げているんです。数年前までSNSと言えば、FacebookではなくMyspaceでした。ただ、Facebooktwitterの登場と共に忘れられてしまいました。

Myspaceの復活劇に上げられるのはコンテンツの充実です。Myspaceの原点ともいうべき音楽コンテンツを充実させ、若い音楽ファンが飛びついたようだ。そのコンテンツの中でもやはり動画が最も効果が高かったと言われています。

そして、ジャスティン・ティンバーレイクの資本参加、デザインのフルリニューアルなど、様々なことが考えられますが、やはり今の時代にあったコンテンツが集まり、そのコンテンツをユーザーに届ける事ができるようになったからではないでしょうか?

今ではメディアの市場は参入障壁が低いので、今後はコンテンツが溢れ、競争が激しくなりそうです。NPでのインタビュー記事で川上さんがこのような事を言われていました。

ネット時代の編集者で求められているものは、プロデュース能力ですよ。作家にプロデュース機能を提供できない人は、ネット時代に役に立たない。

如何に質の高いコンテンツを制作したとしても、それをユーザーに届ける術をしらなければ、メディアとしての価値はありません。

Webプロデューサーやディレクターであれば、ある程度のコンテンツを作る事が出来ると思いますが、今度はそのコンテンツをどのようにして届けるか?ここのスキルを磨かなければ生きていけない時代に突入したように思います。

動画ビジネスでどうマネタイズしていくか。

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一昨年頃から動画が来ると言われてましたが、今年こそ「来る」そうです。

「来る」というか、MixChannnelの爆発的ヒットを取り上げると、10代ではトレンドになっているので、「来る」ではなく、ようやく「来た」と表現する方が正しいのかもしれませんね。MixChannelはスマートフォンで簡単に10秒の動画を撮影、編集できるアプリです。ダウンロード数はいまや300万人を突破していて、その数はまだまだ伸びているそうです。

2013年にVineが登場して6秒でオートプレイで動画を見せる、というサービスが登場しました。ここから2014年にはinstagramでは15秒の動画機能が追加され、そして、2015年になってMixchannelが注目を浴びるようになりました。

ひと昔前は、youtubeニコニコ動画に投稿するには、あまりにもハードルが高すぎたため、動画の投稿量が相対的に少なかったわけですが、10代、20代であればスマートフォンは当たり前のガジェットになっていますし、CGMを取り入れメディアを生成していきやすい時代になったのも大きいと思います。

もちろんMixChannelはCGMでのコミニュニティ機能をメインとしています。ユーザーは圧倒的に10代が多く、20代のユーザーは微々たる数字だとか…。今後のマネタイズについては、まずは広告から取り入れていくようですが、ユーザーが10代なだけにコンテンツ課金やサブスプリクションはハードルが一気に上がるので、広告でどこまでマネタイズ出来るか注目しています。

もう1つ気になったのが、3ミニッツの「MINE(マイン)」です。こちらはCGMではなく、女性モデルが出演する動画を作り込んでいくとの事。このモデルで課金モデルが成立するんでしょうか?まだサービス自体がローンチされていないので、どのようにマネタイズしていくのかが注目です。

投稿ボリュームが圧倒的に多ければ、クックパッドのような課金モデルも出来るんですが、動画でそこまでの投稿ボリュームが集まるのか?そして、今年こそ動画ビジネスが流行るのか注目です。

サブスプリクションコマース終わりのとき

はじめに

2012年、突然国内で流行り始めたサブスプリクションコマース。海外ニュースでは当たり前のようにサブスプリクションコマースを見かけるようになり、日本でも「我こそ!」と立ち上がったサービスは多数ありましたが、現在はどのようになっているのでしょうか。

なぜ日本で定着しなかったのか?

まずは、会員数の上限等を調査した上でサービスをローンチすると思いますが、サブスプリクションコマースの場合、リピート購入という考え方がありません。

新しく会員になる人と退会して去る人...また、退会した場合、再度会員になる事は考えづらいので、会員数の限界値が広がる事がありません。ある一定の会員数を獲得すれば、定期的に収入があるため、安定して続ける事ができるんですが、爆発的に広がることはありません。

また、サブスクリプションコマースは、定期購入、リピート通販、頒布会とも呼ばれ、考え方自体は以前からあったものです。その定期購入、頒布会を利用するユーザーは高年齢層が殆どでした。ワインが最もいい例ですね。

サブスプリクションコマースをインターネット上で運営しているところが殆どですが、国内のインターネットユーザーは若年層が殆どです。

若年層ユーザーが「ドキドキ、ワクワク」のために、定期的な支出をするとは考えられません3000円を越えると厳しいでしょうね。唯一流行ったGLOSSYBOXは、月額1,575円でサンプルコスメや化粧品を試せるサービス。価格的にこれくらいが限界でしょうね。サンプルを試した後に、本商品を購入するという流れを作っていた点は素晴らしいと思います。単なる定期購入だけではなく、商品を購入させるための定期購入でなければ厳しいですよね。

結果的にサービスとターゲットのズレが最も大きな原因ではないかと思います。

今後サブスプリクションコマースはどうなるのか?

GLOSSYBOXのような化粧品のサブスプリクションコマースは根強い人気ですが、他は厳しい未来が待っているように思います。

何が届くか分からないような定期購入はコンセプトとして、「届いた時のドキドキ感」を上げていますが、届いた商品が思ったモノと違ったり、裏切るような内容のモノが届いた時に致命傷を負うので、やはりコンセプトはしっかりと持った上で、運営していかなければいけません。

また、ユーザーの声をいかにサービスに反映できるかというところでしょう。商品ばかりに気を取られて、肝心のサービス自体の改善を進めていかなければ、1年、2年以内に絶滅する可能性すらあると思います。

おわりに

僕自身、今年はサブスプリクションコマースの山場と思っています。2012年、13年に騒がれましたが14年になると、ほぼ聞かない言葉になりましたし、2015年は「メディア」「コンテンツマーケティング」に押しやられて、殆ど聞く事のない言葉になるかもしれませんね。

 

メディアECの確立

更新しようと思って、気がついた時はもう10月....今年も残り3ヶ月となりました。

twitterのせいにしたくないけども、やはり長文というのが年々苦手になってきています。そんな事を言っておきながら、会社では毎日コラムを書いているんですが...。なんか、自分のブログって特別な場所なので、素の自分が出過ぎるので、あまり好きではないのかなと思っています。

さて、なぜこのタイミングでブログ更新してんだよ...と思われるかもしれませんが、この数ヶ月でようやく気づいたんですが、アウトプットしなきゃ忘れるようになってしまったからです。年齢のせいでしょうかね。

そろそろ本題へ...。

ECサイトの新しい時代

最近「メディアEC」や「コンテンツEC」という言葉を頻繁に聞くようになりました。その言葉とおり、ECサイトにコンテンツを充実させて、コンテンツを楽しんでもらい、サイトのファンになって、楽しんでもらい収益を上げるモデルのことですね。

代表的なサイトですと「北欧、暮らしの道具店」や「Oh My Glass」ですね。

このモデルは商品が武器ではないので、短期間で一気に売り上げに繋がりません。まずは長期プランを立てて、何年後に収益化していくのか...もちろん、商品に魅力があれば、短期的な勝負が出来るかもしれませんが、オリジナルでなければ、やはり長期的に考えなければいけません。

このモデルにはユーザーに「ここで買いたい」や「ここで買ってみたい」と思われるようなサイトにしなければいけません。そこが最も重要で一番難しいところです。今の時代、「買う理由」がなければユーザーは買ってくれません。

購入に繋げるためのサイト作り

まず最初のステップとして、コンテンツで楽しませて、サイトに興味を持ってもらう必要があります。ユーザーに興味を持ってもらわなければ、サイト(サービス)の存在にすら気づいてもらえない可能性があります。

ただ単にコンテンツを作っていくだけでは効果はなく、やはり「おもしろい!」と思ってもらえることをやり続けなければいけません。ホント地道にコツコツと「このサイト面白いな」と思われるコンテンツを作っていかなければいけないと思います。

最近はSEOまで、コンテンツSEOと言われる時代になっています。それだけコンテンツに注目が集まるようになれば、今度は質が問われるようになるんでしょうか?

その前にサイトのスマートフォン最適化など、まだまだ隅々まで手が行き届いてないサイトも見かけます。そうこうしているうちに、時代に取り残されてしまうんでしょうね。

メディアECサイト...間違いなく、今年、来年とこのようなサイトが増えてくると思います。その中で生き残っていくために、やるべき事を1つ1つ行っていこうと思います。

サービスを愛するということ。

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今年は丸1年、転職活動に費やした年でもあったし、その分、人とコミュニケーションを取るシーンがかなり多い1年でした。

僕が受けた企業の面接はラフな雰囲気の中、お互いが質問しあって相手を模索していくようなところが多かったように思います。Web業界では有名な企業、これから海外との提携に力を入れてサービスのグローバル化を図ろうとしている企業、もちろん他にも大手からベンチャー企業の様々な方とたくさんの時間を共有する事が出来ました。

僕自身、若干神経が麻痺していたのか、企業に採用面接に行くというより採用担当の方と話をしにいくという目的にシフトチェンジしていたように思います。

自社サービスを運営している人たちばかりに会ったわけですが、やっぱり運営しているサービスを心から愛している方が多かったですね。面接を通じて、サービスに新たな風を吹き込もうとしている人もいましたし、アイデアをバンバン出させたり、そこに様々な愛し方を見てきました。

もちろんビジネスだからそこで利益を得る事も考えなければいけません。

特に某企業に至っては、面接の場でアイデアを述べた場合の収入源や課金について事細かく聞かれましたし、「サービスを通じて、誰をどのようにしていきたいのか?」という理念的なものが確立されている方々が多かったですね。

不利な状況や景気が悪くなるかもしれません。そんな時は距離を置いて悲観的に嘆いても、何も解決しません。まずはそこに飛び込んで思いっきり抱きしめてあげる...これが本当に大事なんだなと...。

僕は来年から新しくWebサービスを運営していく事になりそうなので、今年1年様々な人に出会って得たものと、自分の情熱をぶち込んで、IT×ワインで面白い事をやっていこうと思います。